健康になる技術 大全

ヘルスケア

健康になる技術 大全を読んだ。

エビデンスを強く意識した健康についての本。

エビデンスについての捉え方や考え方を前提として整理されている。参考文献の量に圧倒される。

食についての章に最もページを割かれているが、食事は健康にとって最も重要な要素の一つなのでこれは有り難い。

食については、一概に健康に良い・悪いではなく、リスクが高い・低い程度に捉えるのが良いのだろうと感じる部分が多かった。エビデンスに基づいたリスクオン・オフの考え方として参考になる部分が多かった。

前半、習慣についても触れられているが、「健康とは習慣」といってしまいたくなるくらい健康には”習慣”が重要であるためだと理解している。

”習慣”をコントロールする(≒健康になる)ためには意思決定や行動を見直す必要がある。その方法論や考え方についても色々と書いてあり、健康というテーマでなくても参考になる。

私は人並みに健康に対する意識の高さや行動基準を持っていると自負しているのだが、この本を読んでさらなる健康習慣改善のために得られるものがあった。

最後の章である「感情が健康を作る」は意外にも興味深い話だった。感情が持つポジティブ・ネカティブな側面(感情による行動への影響)というのは人生を30年やってきてようやく理解してきたが(感情を理解したり、逆手にとって自分の行動を変容することができるようになった)、健康にも影響があるというのは興味深い。

辞書的に置いておける本かなと思って手に取ってみたが、読み終わってよくよく考えてみたら健康関連の研究は常にアップデートがあるので、いつまで丸呑みしてしまうような姿勢を保ってはいけないなと考え直した。(なので常にお勉強。)

タイトルがエンジニア受けしそうなので、本屋ではITコーナーにもこっそり置いたら良さそうw


関連書籍