概要
ネットワークに関して知識が曖昧なワードをまとめる。
IPv4
- Internet Protocol version 4
- IP(Internet Protocol)の一種
- OSI参照モデルにおいてはネットワーク層に位置づけられるプロトコル
- 32ビットのアドレス空間を持つ
- 2の32乗=42億9496万7296個がIPv4のIPアドレス総数
- インターネットの普及とともに枯渇してきた
cf.
IPv6
- Internet Protocol version 6
- IP(Internet Protocol)の一種
- OSI参照モデルにおいてはネットワーク層に位置づけられるプロトコル
- 128ビットのアドレス空間を持つ
- 2の128乗=約3400澗(1澗は1兆1兆1兆)個がIPv6のIPアドレス総数
- IPSec(IPパケットのデータを暗号化する)が標準機能
cf.
NAT
- IPアドレスを別のIPアドレスに変換する技術
- ルーターや無線LANのアクセスポイントで利用されている
- 静的NAT
- IPアドレスとIPアドレスを1:1で変換
- 主にグローバルIPとプライベートIPの変換に利用
- 動的NAT
- NAT(NAPT)の使用例
- プライベートIPアドレスを利用しているネットワークからインターネットに出る時
- 企業内のプライベートIPアドレスのサーバーを外部公開するとき
- 企業内でIPアドレスが重複してしまったとき
cf.
NAPT
- IPアドレスを別のIPアドレスに変換する技術
- ルーターや無線LANのアクセスポイントで利用されている
- Linuxにおける実装をIPマスカレードと呼ぶ
- 静的NAPT
- 1つのIPアドレス+TCP/UDPポート番号を別のIPアドレス+ポート番号に1:1で変換
- 動的NAPT
- IPアドレスとIPアドレスを1:Nで変換
- 送信元IPアドレスを1つのグローバルIPにN:1で変換する
cf.
CIDR
- Classless Inter-Domain Routing
- クラスを使用しないIPアドレスの割当と経路選択(ルーティング)を行う技術
- インターネット上のルーターにおけるルーティングテーブルの肥大化低減を低減させるための機構
- IPアドレスをクラス分けして割当て、ルーティングする方式はスケーラブルではない
- この問題に対処するために、IPアドレスブロックの割当方式を定義する規格が登場した。(RFC1518、RFC1519など)
- 1ビット単位で可変長のサブネットマスクを用いて、IPアドレスのネットワーク部の大きさを指定することで割り当てるブロックのサイズを変更できる
- CIDR表記
cf.
サブネットマスク
- IPアドレスのうち、ネットワークアドレスとホストアドレスを識別するための数値
- IPv4の場合は、32ビット
- IPv6の場合は、128ビット
cf.
DHCP
- Dynamic Host Configuration Protocol
- IPv4ネットワークで使用される通信プロトコル
- コンピューターがネットワークに接続するために必要な設定情報を自動的に割り当てる
- IPv4でもIPv6でも使用されるが、プロコトルの詳細が異なるため別のプロトコルと見なされる
- OSI参照モデルではアプリケーション層に位置づけられる
cf.
リンクローカルアドレス
- ホストが接続されているネットワークセグメント、またはブロードキャストドメイン(ブロードキャストできるネットワーク範囲内のこと。ブロードキャストは同じネットワークにいるユーザー全てに同じデータを送信すること。)内の通信のみ有効なアドレス
- DHCPサーバーが存在しないネットワークで使われる、自ら発行する特殊なIPアドレス
- cf.
- e-words.jp
ICMP
- Internet Control Message Protocol
- IPプロトコルのエラー通知や制御メッセージを転送するためのプロトコル
- pingコマンドで使われている
cf.
L4ロードバランサー
- L4→トランスポート層
- IPアドレスとポート番号によるロードバランシングが可能
cf.
L7ロードバランサー
- L7→アプリケーション層
- URLやHTTPヘッダーによるロードバランシングが可能
cf.