クラウドネイティブ・アーキテクチャ 可用性と費用対効果を極める次世代設計の原則

インフラストラクチャ

クラウドネイティブ・アーキテクチャ 可用性と費用対効果を極める次世代設計の原則を読んだ。

クラウドネイティブの基本的な考え方について知ることができる。

本書では、クラウドネイティブ成熟度モデル(Cloud Native Maturity Model: CNMM)を軸にクラウドネイティブアーキテクチャの解説を行っている。

クラウドネイティブ成熟度モデルとは、「クラウドネイティブ・サービス」、「アプリケーション中心の設計」、「自動化の基礎」という3つの設計原則に従うことでクラウドネイティブ成熟度を評価する指標である。

クラウドネイティブの基本的な意味はクラウドコンピューティングサービスを活用して設計することである、これは要件の一部でしかない。つまり、クラウドネイティブであるかどうかが重要なのではなく、クラウドネイティブなアーキテクチャとして成熟度が高いかどうかが設計上重要となる。

本書は発売から年月が経っており、昨今では当たり前のようになっている部分も多い。おそらくオンプレからクラウドへの移行、クラウドの流行といった時代背景の下に書かれた本だと推察する。

「クラウドネイティブってなんだっけ?」を考えるきっかけとして読むには良いかなという印象を持っている。